二相式液浸冷却向けの高性能流体(開発中)*
クラウドストレージ、高速コンピューティング、AI機能、二次電池式電気自動車(BEV)に対する需要の高まりを受けて、地球温暖化係数(GWP)が低く、優れた冷却技術に対する必要性も高まっています。
二相式液浸冷却(2-PIC)向けに特別に設計されたOpteon™(オプテオン™)2P50は、オゾン破壊係数(ODP)がゼロで、超低GWP(10、AR6)の独自のハイドロフルオロオレフィン(HFO)系誘電性流体(開発中)です。
電子機器をOpteon™(オプテオン™)2P50流体(開発中)に直接浸し、安全かつ効率的に伝熱することができます。2-PICは密閉式のシステムで作動するため、蒸気は即座に凝縮して流体槽に戻ります。
Opteon™(オプテオン™)2P50液浸冷却流体(開発中)によって、急速に増加している以下のようなサーマルマネージメントの課題に対応できます。
- データセンターのサーバー
- 電気自動車(EV)のバッテリー
データセンターで適用されている従来の空冷および水冷技術の代替として、Opteon™(オプテオン™)2P50液浸冷却流体(開発中)を使用した2-PICは以下に役立ちます。
- 冷却エネルギーの使用量を90%以上削減
- 水の使用をほぼ完全に排除
- データセンターの物理的な設置面積を最大60%削減可能
特徴および利点
- 優れた伝熱特性および49°Cという標準沸点
- 卓越した誘電特性
- 引火点なし(ASTM D93)および可燃上限界(UFL)・可燃下限界(LFL)なし(ASTM E681)
- 大半の金属およびプラスチックとの適合性
- 素晴らしい化学安定性
- 対象用途において安全に取り扱いが可能
- さまざまなサーマルマネージメント用途においてPFPE、HFE、HFKの最適な代替品